プレスリリースについて

プレスリリースの基本

プレスリリースとは、新聞テレビなどメディア向けに情報提供する文書を指します。
広報PR活動でよく使われる手法です。
平たくいうと「こんな話があるから、報道してください」とお願いするお知らせです。
だから「報道機関(プレス)への情報提供(リリース)」といいます。

プレスリリースは、誰でもできます。
大企業や官庁だけではなく、中小企業や個人事業主、主婦や学生、市民団体でもプレスリリースはできます。
プレスリリースでメディアが関心を寄せるのは、以下のような要素です。

①珍しい 通常ありえない 初挑戦 今までにない
②驚き 極めて大きい(重い、長い) 極めて小さい(軽い、短い) 常識はずれ
③初めて 世界初 日本初 業界初
④感動的 人間ドラマ ストーリー 偉業 熱い想い
⑤美しい、可愛らしい 子ども 動物 景勝地 芸術
⑥トレンド 社会的関心事 ブーム、流行り 時代の潮流
⑦季節のイベント 二十四節気 花見 入学、入社 GW 梅雨 猛暑 敬老の日 クリスマス など
⑧地域密着 特産品 観光地 歴史・文化 など

プレスリリースの目的

プレスリリースをメディアに届けることで、メディアから「取材しよう」と思ってもらうことが目的です。
多くの会社は、メディアに取り上げてもらうことによる「宣伝効果」を期待してプレスリリースを行なっています。
しかも、プレスリリースは広告と異なり、掲載時にメディア側から費用を請求されることはありません。
つまりコストがかからないのです。

プレスリリースから取材・掲載されることと、広告の違い

プレスリリースの存在理由

では、どうしてメディアはプレスリリースを受け取るのか?その理由を説明します。

新聞やテレビなどのマスメディアは、世の中の動きをキャッチし、それを取材して多くの人に知らせるという役割があります。
しかし、世の中は広く、人は多いです。
日本には1億2000万人超の人々がいます。
しかし、新聞記者は日本全国でたった2万人弱しかいません。
2万人の記者が毎日、1億2000万人に足を運んで取材する、ということは物理的に不可能ですよね(一人あたり6000人です)。
新聞社は、限られた記者で効率的に取材をしたい。
そこで、「われわれに情報をください」と広く呼びかけています。
だから、記者が外に出て行かなくても、向こうから情報がやってくるプレスリリースは、とてもありがたいわけです。

プレスリリースの発表方法

プレスリリースとは?についてはご理解いただけたでしょうか?

では次に、プレスリリースをマスコミに届ける方法について説明します。
プレスリリースをマスメディア各社に届けるには、いろいろなやり方があります。
主なものを紹介します。

(1)ファクス
(2)郵送
(3)電子メール
(4)記者クラブへの投げ込み
(5)報道機関への直接持参
(6)プレスリリース配信サービス

プレスリリースの出し方はどれがベストか?

どの方法が良いか?については、受け手の報道機関にもよります。
が、大半のテレビ局・新聞社は、
(1)ファクスや
(2)郵送(急ぎでなければ)
を好みます。

記事にするかしないかは、テレビ・新聞の記者が判断します。
ほとんどのプレスリリースは、記事にされることなく捨てられています。
その理由は、ほとんどのプレスリリースはただの「宣伝」だから。
記者は、ただの宣伝を記事にはしません。

プレスリリースの「メリット」3つ

多くのメリットがあります。

かいつまんで説明すると

1 コストがかからない
 郵送代、印刷代くらいしかかりません。

2 高い信頼性
 記事になると、広告よりもはるかに高い信頼性を社会に与えられます。

3 強力な情報伝達力
 テレビ新聞あるいはYahoo!などの大手サイトの読者・視聴者数は数百万〜数千万人です。
 なのでこうしたメディアで記事になれば、膨大な人々に一気に情報を届けられます。

プレスリリースの「デメリット」2つ

では逆に、プレスリリースのデメリットは?

1 記事内容をコントロールできない
 マスコミ記者が取材して書いた記事の内容について、あなたはコントロールできません。
記者は、客観的な立場から、あなたの活動について記事にします。
だから、好意的に紹介されることもあれば、可能性としては批判的に取り上げられることもありえます。
だからこそ、好意的に取り上げてもらえた場合、世の中の人たちはそれを信用するのです。
広告と違い、記者はあなたからお金を受け取りません。
だから記者はあなたに遠慮なく自由に記事を書く、というわけです。

2 なかなか記事にしてもらえない
 新聞社やテレビ局には、毎日膨大なプレスリリースが届けられています。
その数は年々、増加傾向にあります。 そのため、競争率が高くなっています。
特に東京などの大都市部では、取材・掲載につながるのは宝くじのような確率、だと多くの人に認識されているようです。
もちろん、プレスリリースの絶対数が多いことは、なかなか取材されない原因ではあります。
ほとんどのプレスリリースには記者目線・メディア目線が決定的に欠けているのが原因だと言えます。

プレスリリースの様式

ここまでプレスリリースのメリット・デメリットを説明してきました。
では次に、プレスリリースの体裁、様式はどうしたらいいか?について説明します。

A4判サイズが一般的ですが、定まった様式は特にありません。
自由です。
マスコミにとっては、様式などはどうでもよく、情報さえもらえればそれでオッケーです。
枚数は、1枚〜数枚程度。
記者たちは忙しいため、だらだら長々とした文書は嫌われます。
記者が瞬時にそのプレスリリースのポイントを理解できるよう、絞り込んだ書き方をする必要があります。
理解をスムーズにするため、写真を掲載するのもとても効果的です。

プレスリリース「送り先」ごとの最適な配信タイミング

次に、送り先の媒体ごとのタイミングです。

各社、“締め切り”というものがあります。
締切間際はとても忙しくばたついているので、プレスリリース送付は避けましょう。
その代わり、締切の直後はひと段落しており、「さて次のネタはどうしよう?」と考えるタイミングになります。
ここがチャンス。
送るのに良いタイミングは、大雑把に以下の時間帯・時期です。

新聞社  :午後3〜4時ごろ
テレビ  :番組ごとのオンエア6〜7時間前
雑誌  月刊誌 :発売日から前の4、5日間  
週刊誌 :発売日の前日
ウェブニュース  :随時(決まった締切時間がないから)

テンプレート

プレスリリースの基本となる5つの構成要素

プレスリリースは基本、以下の5つの項目によって構成される。



A4サイズで、できれば1枚。
長くても2枚程度に収めよう。
記者は短時間で大量のプレスリリースをさばくため、長いプレスリリースは読まない。

タイトルの長さとしては、パッと「見た」(読む、ではない)瞬間に理解できるくらいの長さが望ましい。
せいぜい30字程度に収めよう。
プレスリリースではぜひ写真を盛り込もう。
タイトル下に1、2枚載せると効果的だ。

記者は、数秒~10秒程度で、そのプレスリリースが取材する価値があるかどうか?を判断する。
記者には時間がない。
そこで、写真が大きな効果を発揮する。
写真はほんの一瞬で、大量の情報を記者に伝えられるメリットがある。

プレスリリースは
(1)タイトル
(2)写真
この二つで、勝負の9割が決まる。

つまり、
・ニュース価値がバシッと伝わるタイトル
・取材場面がイメージできる写真
この2つがあれば、それだけで「取材したい!」と感じてもらえる。
ニュース価値が伝わるタイトルと、優れた写真があれば、それだけでテレビや新聞がこぞってあなたに取材を申し込んでくる。

本文に欠かせない要素 = 社会的背景

プレスリリース本文には、
今の世の中が、あなたの商品・サービス・イベントを求めている理由・・・
つまり、“社会の役に立つ理由”をきちんと説明すること。
これが極めて重要だ。

プレスリリースでは、商品・サービスをそのまま伝えてはいけない。
これでは、単なる宣伝チラシになる。
プレスリリースでは、“社会との関わり”をぜひ意識的に伝えほしい。

お問い合わせ先の書き方の注意点

プレスリリースの末尾には、あなたの連絡先を忘れずに書いておこう。
記者が内容に興味を持てば、あなたに連絡してくる。
多くの場合が「電話」
新聞やテレビの記者はせっかちだ。
タイムラグが生じるメールより、まず最初は電話をかけてくることが多い。
なので、電話番号は必須。

7つのチェックポイント

プレスリリースを書き終わったら、メディアに送る前に、以下の7つをチェックしておこう。
単なる売り込みチラシになっていないだろうか?
社会との関わり、そしてニュース価値を持たせることを意識しよう。

① 消費者向けに書いたものになっていないか?(記者向けです)
② タイトルだけ見て、小学6年生にも意味が通じるか?
③ 目新しさ・珍しさはあるか?
④ 客観性はあるか?具体性はあるか?ファクト(事実)を書いているか?
⑤ 思いが込められているか?
⑥ 社会的な背景には触れているか?
⑦ いきなり売り込んでいないか?(記者は、宣伝が大嫌いです)


このすべてを満たす必要はないが、少なくとも「消費者むけの宣伝チラシにしない」ことは、必ず守ろう(ほとんどのプレスリリースは宣伝チラシになっている)。

一枚のリリースには、ワンテーマが鉄則!

まず、1枚のプレスリリースに盛り込む内容は、1つのテーマに絞ること。
欲張って、あれもこれも伝えたい!と考える気持ちは、わからなくはない。
「何でもかんでも盛り込んでおいたら、どこかに興味を持ってもらえるのでは?」

しかし、記者の立場に立って考えてほしい。
話があっちこっちに飛ぶと、理解が困難になる。
「この人は何を言いたいのだろう?」と頭をひねる。
そして、全く何も印象に残らない。

一つのプレスリリースに全要素を盛り込み、「一発勝負をかけよう!」とすべきではない。
複数の伝えたい要素があるのなら、分けて別々のリリースとして知らせよう。
その方がチャンスも増える。

タイトルが超重要!練りに練ること

タイトルは超重要。強調しきれないくらい重要。記者は、ある意味ここしか見ない。

ストーリーを盛り込むと、説得力と共感性が高まる

プレスリリースの写真は重要

プレスリリースは、写真もとても重要。
写真は、たった一枚でも、一瞬で見た人に大量の情報を伝えることができる。
文字数にすると、何千文字に相当する情報量となる。
忙しい記者たちに、一瞬でプレスリリースの内容を伝えられる写真を1枚載せれば、とても効果的である。

継続的に送り続ける

1回、プレスリリースを送って反応がなく、「やっぱりダメだったよ」とすぐ諦めてしまう方が非常に多い。
それは本当にもったいない。
記者たちは届けられたプレスリリースには目を通している。
1回で終わらせず、継続的に送り続けることで、記者たちはあなたの存在を認識するようになる。
そして、記憶に残るようになる。
もちろん同一のプレスリリースを何度も送り続けてはいけない。
毎回、新しいアイデアを生み出し、新しい動きとしてお知らせすること。
(同じプレスリリースを送り続けると、迷惑業者としてブラックリスト入りする)

文章を詰め込みすぎない

プレスリリースで重要なのは、「ニュースのポイントを伝えること」だ。
すべての情報を1つのプレスリリースで伝える必要はない。
伝えるのは「ポイント」だけでいい。
記者にとってプレスリリースは、あくまで「取材のきっかけ」に過ぎない。
詳しい情報は、取材に来てくれた時に教えてあげればいい。
だから、プレスリリース(A4判)1枚で、せいぜい800〜1000文字以内を目安にしてほしい。

新聞に送る方法

新聞の「面」を指定して、プレスリリースを郵送する。
これが最も確実に届ける方法です。

新聞は、政治、経済、社会、文化、生活、スポーツ…などなど、幅広いジャンルを扱います。
だから、あなたの届けたい情報にふさわしい「面」を見つけ、そこにプレスリリースを送るべきなのです。
メールで送るのはおすすめしません。
新聞社には膨大な迷惑メールのプレスリリースが届いています。
メールは埋もれて読んでもらえず、取材につながるケースはまれだからです。

朝日新聞の特徴について説明します。
販売部数は全国で658万部。
読売新聞に次いで、国内で二番目に発行部数の多い新聞です。

朝日新聞には、4つの本社があります。
東京、大阪、西部(北九州)、名古屋です。
さらには北海道に支社、福岡に本部があります。
・東京本社 〒104-8011 東京都中央区築地5-3-2
・大阪本社 〒530-8211 大阪市北区中之島2-3-18
・西部本社 〒803-8586 北九州市小倉北区室町1-1-1
・名古屋本社 〒460-8488 名古屋市中区栄1-3-3
・北海道支社 〒060-8602 札幌市中央区北2条西1-1-1
・福岡本部 〒812-8511 福岡市博多区博多駅前2-1-1

プレスリリースを送るには、これら本社などが送り先の一つになります。
ただ、各本社にそのまま「御中」で郵送しても、しかるべき部署に届かないため、なかなか取材されません。
本社は組織が大きく、部署が細かく分かれているのです。

では、どうやって部署を特定すればいいのか?
それは、新聞の紙面を見れば分かります。
新聞の紙面をチェックしながら 「自分のネタは、新聞のどの面なら載る可能性があるだろうか?」 を見極めればいいのです。
部署名は分からずとも、新聞の「面」を指定して送れば、プレスリリースはしかるべき記者にきちんと届きます。

主な紙面(プレスリリース送付先)

・一面
その日に最も重要なニュースが載るページです。
官庁や大企業の動きや、大きな事件・事故などが主に載ります。
通常は、プレスリリースを送ってこの一面に載ることは、よほどニュース性がない限り難しいです。

・総合面(二、三、四、五面)
主に国内の重要なニュースが載ります。
政治行政系の記事が目立ちます。
ニュース解説コーナー「時時刻刻」がほぼ毎日あります。
ここでの狙い目は、旬の人物を紹介するコーナー「ひと」です。

・政治面
政治家以外の一般の方が載ることはまれです。

・国際面
火〜木曜日は2ページ、その他1ページ。
海外のニュースが載ります。
ここもプレスリリースには不向きです。

・経済面
水曜日〜土曜日に毎日2ページ。
月火は1ページ。
国の経済政策や、大企業の動きがメーンです。
テーマに沿った読み物「けいざい+」がほぼ毎日載っています。
テーマの動向を見ながら、自社に合いそうならネタを送って良いでしょう。

新商品を紹介するコーナー「商品ファイル」は狙い目です。
毎日あるコーナーなので、記者は日々ネタを求めています。
新商品のプレスリリースはここに送りましょう。

また、月曜日には会社を紹介する大型コーナー「カイシャの進化」があります。
ここでは、特定の会社を1社取り上げ、挑戦している現状、これまでの歩み、理念などを紹介しています。

・オピニオン面
ほぼ毎日2ページ。社説のほか、あるテーマを取り上げて専門家の意見を紹介します。
ここで目を引くのは、「われら中小企業」という特集です。
日本を支えているのは中小企業である、と応援するスタンスで、経営者の声などを紹介しています。

・地域面
地域面では、全国都道府県ごとの地域ニュースが載っています。
毎日1〜3ページ。
あなたの街の事件事故や、街の話題など、幅広いネタを扱います。
ここはほかの面と比べ、掲載されやすいです。
というのも、地方ほど少ない人数の記者で地域版の紙面を毎日埋めています。
だから記者は、ネタに困っていることがよくあります。
だから、この地域面あてにプレスリリースを送るのはおすすめです。

・生活面
月〜金曜日に1ページ。
衣食住など、生活全般に役立つ知恵と情報が載っています。
患者の視点から医療について掘り下げるコーナー「患者を生きる」がほぼ毎日あります。
テーマが不定期に変わるので、医療関係の方は、テーマをチェックしておきましょう。
この面では、生活に即したプレスリリースが取り上げられる可能性があります。

・医療面
毎週水曜に1ページ。最新の医療情報を取り上げています。
医師が読者の質問に答えるコーナー「どうしました」もあります。

・文化・文芸面
月曜~金曜に1ページ。
文字通り文化や文芸に関する情報を紹介します。

・「働く」面
月曜日に1ページ。
就活情報や、様々な仕事の現場の紹介しています。
人事関係や、ユニークな働きぶりのある会社は、プレスリリースでここに情報を届けましょう。

・社会面
毎日2〜3ページ。
事件や事故のほか、活躍する人や街の話題など、幅広いニュースを取り上げます。
社会面は新聞の中でもよく読まれる注目度の高い面です。
が、企業の不祥事が載ることはよくあれど、宣伝が載ることは滅多にありません。
ただ、「人物」に焦点を当てた物語のような話なら、取り上げられる可能性があります。

・「Reライフ 人生充実」面
月曜日のみ2ページ。
アクティブに生きる50代からの読者が対象。
白髪のケア、退職金の運用など、シニアの方々に役立つ情報を紹介しています。
シニア向けの情報はぜひここにプレスリリースをお届けするといいですね。

・読書面
毎週日曜日に4ページ。
硬派本の紹介が多いですが、
ビジネス書やコミック、新書も紹介します。
著者にインタビューして紹介するコーナー「著者に会いたい」などもあります。
本を出版したら、ぜひここにプレスリリースを届けましょう。

・「くらしの扉」面
日曜日に1ページ。
主に女性向けで、生活に役立つ情報が載っています。
新生活のパンプス選び、新しい職場のストレスケアなどを、専門家に聞いています。

・教育面
木曜~日曜に1ページ。
教育界の目だった動きや、大学の研究などのほか、私立大の奨学金など、学生たちにメリットのある情報を紹介しています。

・「はぐくむ」面
毎週土曜に1ページ掲載。
育児・子育てに関することを取り上げています。
保育士の話など。
子育てに関する活動をしている方は、ここにプレスリリースを送るといいでしょう。

・科学面
木曜日に1ページ。科学にまつわる様々な出来事や情報を紹介します。

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